薬王堂気まぐれ通信使bT88 2010・9・19
Yakuoudo Capricious Communications Satellite
19日、福富町のカンノ木山山麓にある県央の森に行きました。
広島自然観察会に同行しての「きのこ観察会」の参加でした。
きのこの種類は全くわかりません。
昔、ばあさんが山で取ったイグチ(アミタケ)を糸を通して乾燥し朝の味噌汁に入れてくれていたのを思い出すくらいで、他は松茸や椎茸を区別するのがやっとという状態です。
菌類の中には単細胞の「酵母」と、糸状の多細胞からなって目に見える大きさのものを「きのこ」と呼んでいるらしい!
食用にできる「きのこ」は同担子菌類に分類されるものが大方だと教えてもらいます。
「きのこ」も
@植物や動物の死骸を分解して生長するシイタケやマイタケなどの腐生、
A松やハンノキなど樹木の根に宿り共生関係にあるマツタケやイグチの仲間、
B生物を殺して分解して成長する冬虫夏草やベッコウタケのような寄生、
のスタイルがあるといいます。
どこに分類されるのか、なかなか難しいものです。
県央の森とは福富町がダムの底に沈んだ折、生じた資金の一部を利用して作られた人工の森・キョンプ場です。
そこにあったきのこを紹介してみましょう。
松が枯れると先ず出てくるのがヒトクチタケという事です。
ヒトクチタケは熟れると中から胞子を出しますがその臭いがニボシ・イリコのような乾燥した魚の臭いに近いと言われます。
松などの針葉樹につくマツオウジ、大きなきのこでした。
薄いサルノコシカケ様の重なってできるチャカイガラタケ、
やはり枯れた松に出来るシハイタケ、
有毒のアカイボカサタケ
傍には噛まれると有毒のマムシが番をしていました。
ミズゴケに生えるミズコケノハナ
やはりミズゴケに生えるミズゴケタケ
ミズゴケタケとミズコケノハナ?濁点が有る無しがあるようです。
圧しピンに似たビョウタケ
見つけようもないヒメカバイロタケ
食用になるウスヒラタケ
やはり食養だがたくさん食べると酔ったようになるヌメリイグチ (裏側の管孔)
ヌメリイグチ
辛味が強いドクベニタケ
指導者がかじったドクベニタケが印象的でした。
やはり毒のツルタケ、根本に「つぼ」という袋状のものがあるのが特徴です。
アケボノイグチ科のアワタケ
ホウネンタケ
イッポンシメジ
ニッケイタケ
ホウロクタケ
などなど
地衣類では
コアカミゴケ
粘菌では
キウツボホコリ?が有りました。
その他、植物にはミヤマシキミ、この植物はミカン科とありますが葉を透かしてみますと油室(オイルチェンバー)が有るのが確認出来ます。
ミヤマシキミ(ツルシキミ?)
ツルアリドオシ
ミヤジマママコナ
サワギキョウ
更に微小な植物、ホンゴウソウがありました。
ホンゴウソウ
ホンゴウソウに関しては薬王堂気まぐれ通信使bS39に詳しく記録してみました。
満足な一日でしたね。